ハンドベルとは?
ハンドベルという楽器がどういったものか皆さんご存知でしょうか?
日本での歴史はあまり長くない楽器のためご存じない方も沢山いるかと思います。
ここではこの団体の心臓でもあるハンドベルを紹介したいと思います。
皆さんは教会の上にいくつもの鐘が連なっているのをご覧になったことはありますか?
あの鐘はそれぞれに音が違い、鳴らす順番もあります。
しかし、何トンもある重い鐘での練習は大変難しく困難なことでした。
ハンドベルは今から400年前、その鐘を鳴らす練習をするために考案されたのがはじまりだといわれています。正式名称は「イングリッシュハンドベル」といい、英国生まれの伝統的な楽器なのです。
ハンドベルが楽器として発展していったのは19世紀ごろからで、その頃アメリカにわたりました。
教会を中心にその存在は広がり、アメリカ国内では現在50000ものチームがあります。
日本でも教会からその存在が広まり、キリスト教を信仰する教育機関などで部活・サークル活動がさかんに行われるようになりました。
ハンドベルは打楽器の一種で、キャスティングという金属の部分にクラッパーという振り子を当てて音を鳴らす楽器です。1つのベルで1つの音しか出せないため、
演奏には5オクターブで計61本ものベルが必要になります。
大きなベルからは低い音、小さなベルからは高い音がします。
ハンドベルにはリングと呼ばれる基本的な奏法だけでなく様々な演奏方法があります。マレットという道具で木琴のようにベルをたたいたり、マットにベルを打ち付けたりすることで様々な音色を作り出すことができます。ハンドベルは耳で楽しむのは勿論、目でも楽しむことのできる楽器なのです。
また、1人では曲を演奏することが出来ないこともハンドベルの大きな特徴です。
全員が息を合わせ、1人1人が自分の役割を果たすことで初めて1つの音楽を作り出すことができます。さらに、誰か1人が欠けても演奏することが出来ません。そのため、ハンドベルは自分の音に対する責任感や思いやり・助け合いの大切さを教えてくれる楽器なのです。